夏映画
ようやく見に行ってきました、夏映画。なぜかギーツが先だと思い込んでいて、キングオから始まったのでちょっとびっくりしました。いや、そうですよ、戦隊から始まっていいのですよ、私。(猛暑になってからまともに眠れてないのでいまだいぶポンコツ度がマシマシになっている)
キングオ、連れて行かれた先のCGが「わあマーベルのマルチバース!」と思うくらいには派手な色彩感覚で作られていて、ちょっとわくわくしました。死の国がこんなに鮮やかなら、わりと楽しそうであると思ってしまう。お盆に見たのでなおさらです。
死の国の王様も大分派手な方ではあったのですが、そもそも王様たちが派手なので、そんなに目立たなくなっていてちょっと申し訳なかった。
死にまつわる苦い思い出や心残りのある王様は、連れ去られる先があったのかなあと思いながら見ていました。ヤンマがどこにも行かずに戻るための作業に専念できていたのは、ジェレミーの蜘蛛の糸が繋がっていることがわかって、元の世界に戻ることだけを考えていられたからなのかも。
ヒメノ様、お父様もお母様も医療者だから、絶対にそちらに誘ったりしないとわかっていらしたですよね。きっぱり手を離せるところが格好いい。
そしてかっこいいと言えば、カグラギ殿。いやー、どこをとっても格好いい。清濁併せ飲むというより、酸いも甘いもかみ分けて、必要なものを選び取ってここにいるんだろうなあ。
TVシリーズがそもそも毎回クライマックスレベルできっちり編み込んだお話なので、逆に尺が伸びた分、うまくまとまらなくなっていた印象ですが、面白かったです。
そして、ギラが死の国の王に告げる一連の台詞、ギラの幼い、でも強い口調で言い切るところに焦点を合わせて作られてる感じが、どことなくビルドの夏映画を思い出しました。
ギーツは、ごめんなさい、これ封切り直後に見に行くべきだった、と反省しました。今見ると、かなり受け取り方が違ってしまう。本編がえらいことになってしまってから映画を見ると「息抜き?」みたいになってしまったです~。ごめんなさい。
クロスギーツのボディがかっこよくてものすごく萌えたのに、ちゃんと中身がダメな感じで描かれていたのがすごいバランス感覚。うまい。というか、全体的に敵側のほうがかっこよく見える作りにしておきながら、ちゃんと落とし前つけるところがすごい。しかも、本当なら単純にライダー夏映画な終わり方の、英寿側の皆が笑って一緒に居てお互いを信じている光景、に、言葉をなくしてしまいましたです……。